この本を一言で言うと
不登校の中学生・こころが鏡の向こうの城に集められた7人の仲間とともに謎を解き明かす、2018年本屋大賞大賞受賞の感動作。
この本の概要
学校での居場所をなくし、自室に閉じこもっていた中学1年生のこころ。ある日、部屋の鏡が突然光り始め、くぐり抜けた先には城のような不思議な建物があった。そこには似たような境遇の中学生7人が集められており、「城の奥に隠された鍵を見つけた者は、どんな願いも叶えてもらえる」というルールを告げられる。
1年間という期限の中で、7人はそれぞれの事情を抱えながら交流していく。「なぜこの7人が集められたのか」という謎が少しずつ明かされていく構造はミステリーさながらで、ラストの衝撃と感動は圧倒的。不登校や学校に行けない子どもたちへの優しいまなざしと、「居場所を見つけること」という普遍的なテーマで、本屋大賞を歴代最高得点で受賞した。2022年にはアニメ映画化され話題を呼んだ。
こんなに泣いた本、久しぶりだった。しかも最後の最後で。
夜勤明けに読み始めて、気がついたら昼過ぎまで読んでいた。そういう本だった。
主人公のこころが不登校になるくだりが、最初しんどかった。いじめのシーン、読んでいてぎゅってなる。でもそのしんどさが大事で、だからこそ鏡の向こうの城が「救い」として機能するんだなと後から思った。
城の中の7人、最初はみんなバラバラで、なんとなく馴染めない感じがリアル。少しずつ距離が縮まっていく過程を、こころの視点で体験できる。読んでいるうちに自分もあの城にいる感じになってくる。
謎解きの構造がうまくて、「なんでこの7人が集められたの?」という問いが最後まで引っ張っていく。で、その答えが判明するラスト30ページくらい、やばかった。涙が止まらなかった。
不登校経験があるとか関係なく、「居場所」について考えたことがある人なら絶対に刺さる本。本屋大賞を最高得点で取った理由がわかった。
— 26歳・看護師の女性
この本で学べること
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本の目次
- 1四月
- 2五月
- 3六月
- 4七月
- 5八月
- 6九月
- 7十月
- 8十一月
- 9十二月
- 10一月
- 11二月
- 12三月
良い点・気になる点
良い点
- ○ミステリー的な謎解きとファンタジーが融合した完成度の高い構成
- ○7人の登場人物それぞれに個性と事情があり、誰かに感情移入できる
- ○ラストの伏線回収が見事で、読後感が強烈に残る
気になる点
- △文庫版は上下巻に分かれており、上巻だけでは完結しない
- △序盤は学校のいじめ描写があり、読んでいてつらくなる場面もある
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
読んでいてずっとこころと自分が重なった。あの頃の「学校に行けない自分はおかしいんじゃないか」という気持ちを、この本はきちんと救ってくれている。ラストは号泣。もっと早く読めばよかった。
★★★★★4.5
妻に勧められて渋々読んだが、気がついたら止まらなくなっていた。謎が少しずつ解けていく構成がうまい。最後の展開は予想していなくて、読後にしばらく呆然とした。
★★★★★5.0
こころのことが他人事じゃなかった。7人がだんだん仲良くなっていくのが嬉しくて、でもその城に行ける時間が終わりに近づくにつれてどんどん寂しくなって。最後の答え合わせのところで本を閉じてしばらく動けなかった。
★★★★★4.0
ファンタジーと思って読み始めたらミステリーだった。それが全然悪くなくて、むしろこの組み合わせが絶妙。不登校という重めのテーマがあるけれど、暗くなりすぎずに読める。映画も見た。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. ファンタジーとミステリーどちらに近いですか?▼
A. ファンタジーの設定(鏡の城・願いを叶える鍵)の中で、ミステリー的な謎解きが進む構造です。どちらの要素も楽しめる作品ですが、最終的には人間ドラマが核にあります。
Q. 上下巻セットで読む必要がありますか?▼
A. 文庫版は上下巻に分かれていますが、必ず続けて読んでください。上巻だけでは謎が解けません。ハードカバー版(原著)は1冊完結です。
Q. アニメ映画との違いはありますか?▼
A. 2022年のアニメ映画は原作に忠実ながら、映像ならではの表現が加わっています。感動の核にある謎解きと人間ドラマは共通していますが、細部の描写は原作がより丁寧です。